本校の現状と取り組み

特徴

地域と連携して特徴ある活動を行っている学校 

1 本校の現状

郡内唯一の高校で,少子化の影響を受け連携型中高一貫校3年目を迎え,地元町行政から多方面に渡る支援を得て,学校存続させることが至上命題の1学年が普通科と産業ビジネス科を併設する学校である。学校経営計画に“地域の抱える課題に地域の人々との協働を行い,新産業の創出に寄与する”を設定し,地域の課題を奥深く観察し,農業高校だからこそ出来る多様性を発揮している。

2 特色ある教育活動への取組

(1)  特徴ある活動

農業科が前身の産業ビジネス科は町民減少,高齢化,耕作放棄地の増加という地域の課題と向き合い,農業という手法で地域の課題を研究・解決し,地域活性化に繋げていくことを大きく決意した。その中の一つとして,地域の耕作放棄地を,池に変え,ナマズ養殖を行い,地域の特産物として,地域活性化に繋げる“ナマズプロジェクト”を「課題研究」の中で興した。

当初は稚魚を購入して成長させ学園祭などでナマズ料理を販売し,話題と好評を博していたが,試行錯誤を繰り返しながら産卵・孵化させ2年をかけ成長させ加工・商品化し,販売し,そして遂には6次産業化をこの夏達成することが出来た。平成21年に始まった“ナマズプロジェクト”はリスクを冒しながら県の農業部会での発表に始まり,これまで研究・奨励団体から数々の受賞を得た。以下はその一例である。

平成25年12月 イオンエコワングランプリ審査員特別賞(C.W.ニコル特別賞)

平成26年11月 全国産業教育フェア三重大会意見発表報告

平成28年2月 毎日地球未来賞


(2)「学びの変革」へ向けて

広島県は平成27年度より「『学びの変革』アクションプラン」を策定し県内各校が特徴を生かして取組をすすめている。本校はまさにその謳いの文言通り“地域・企業との協働・連携を行い新産業の創出”をいち早く実践し,モデルとしても県内に示すことができた。

 農業教育において生徒が課題を発見し解決する力を教師とともにつけてきたが,更にこの地域の成功例は他地域への波及,更には外国にも伝えることが出来ればまさに“グローバルな視点”を持った人材育成に繋がる。「学びの変革」の実践・成功例として,この”ナマズプロジェクト“は金字塔を打ち立てた。

3 成果と課題

日本では食用としての”ナマズ“文化は地域が限定されるが,米国ではナマズ養殖は農業を基盤とした,大きな産業である。当初地元一部に懐疑された”地域にナマズを“は徐々に地域の関心を呼び,町民が養殖池を造ったり,道の駅で月一回のナマズ料理販売を開始したり,大手食品業者が事業として関心を寄せるなど一定の成果は得た。
しかし“地域に新産業を創出する”ことは緒に就いたばかりである。”ナマズプロジェクト“のチャレンジ精神は持続可能に至っていない。地域農業・地域社会の課題解決に向けた教育活動は一例を示すことができた。生徒の課題解決学習参加の実感・自覚もできた。地元行政もついに”六次産業推進委員会“を立ちあげた。これからは県教育委員会の加工施設棟・養殖施設等のハード面の支援充実がナマズの大量生産に必須である。PDCAサイクルを繰り返し,地域住民の独り立ちが出来て初めて課題解決学習の成功と考える。近い将来,手間をかけず,収益が上がり,地域に新たな産業ビジネスとしての,”神石高原町のナマズ文化“を名実ともに創生させたい。

  

 

校 是

  • 良識:人間を尊重し、自然を愛する情意を高め、科学的なものの見方、合理的な判断のできる資質を鍛える。
  • 誠実:目的を達成するための計画をもち、それに沿った実践をさせ、最後までやり抜く指導を充実する。
  • 健康:規律ある生活をさせ、身体を鍛え、気力を高める教育活動を推進する。

PAGE TOP